こんにちは。
今回は、安来で話されている出雲弁について紹介していきます。
安来市を含む島根県東部で使われる「出雲弁」。
語尾や温かみが魅力ですが、ネイティブの会話になると他県の人からは暗号にしか聞こえないようなこともあります。
今回は知れば知るほど奥が深い出雲弁の世界を、難易度別のクイズ形式でまとめました!

安来出身のわたくしによる解説付きですけんねぇ
あなたは何問解けるでしょうか?ぜひ口に出して音読しながら挑戦してみてください!
難易度別 出雲弁クイズ
さあ、準備はいいですか?問題はこちらです。
【難易度:★☆☆】県外の人も知っているかも
- 「だんだんね」
- 「まめなかね?」
- 「ばんじまして」
【難易度:★★☆】日常会話レベル
- 「おもたてえらいわ、ちょっこてごしてもそんでごせや」
- 「つばえちょったらまくれてえらくってあったしてかぁーに、ほんにいけずごなわ」
【難易度:★★★】ここから暗号
- 「かかか?」
【難易度:★★★★★】????
- 「かかぁ、かぁーかかぁーか?」
正解と解説
【難易度:★☆☆】
この難易度は知っている方も多いと思うので、3問まとめて正解をのっけます。
- 「だんだんね」→ありがとうね
- 「まめなかね?」→調子はどう?(元気ですか?)
- 「ばんじまして」→こんばんは
「だんだん」はNHK連続テレビ小説のタイトルになったこともあり、
全国的にも知られた出雲弁の1つといえるでしょう。
若い世代はそれほど使うことはないイメージですが、親とか祖父母世代になるとよく使います。覚えやすく言いやすいので、安来に来られる際にはぜひ積極的に使ってみてください!
「まめなかね?」は道端やお店で偶然会った知り合いにする挨拶のようなイメージです。これをとっかかりに近況報告や世間話に花が咲く、トリガーのような言葉です。これも祖父母世代になるとバンバン使いますね。

ちなみに、「まめなかね?」は最後に会ってからそれほど日が経っていない相手に対して使います。
しばらく会ってなかった人に久しぶりにあった場合、「まめにしちょらえたかね?」と、過去形を含んだ表現になります。
伝われ!このニュアンス!!
「ばんじまして」は、「こんばんは」が正解としてますがこれは半分正解みたいな感じで、正確には夕暮れ時「こんにちは」には遅いけど「こんばんは」にはまだ早いような時間帯の挨拶です。
問題として出しといてアレですが、「ばんじまして」に関してはこういう方言があるともちろん知ってはいるものの、日常生活で実際に使われているのを(少なくとも私は)聞いたことはありません。
出雲弁の代表的なフレーズでもあるのですが、実際の登場機会は少ない幽霊方言ですね。
【難易度:★★☆】
ここからは1問ずつ正解と解説していきます!
「おもたてえらいわ、ちょっこてごしてもそんでごせや」
→重たくてしんどいわ、ちょっと運ぶの手伝ってや
「えらい」と聞くと「偉い」が浮かぶかもしれませんが、出雲弁では「つらい、大変、しんどい」といった意味合いで使われます。これは世代問わず若い人でもよく使う表現です。
「てごする」=手伝う、「もそぶ」=運ぶ なので、語順は変わってますが、「てごしてもそぶ」=運ぶのを手伝う になります。
親や祖父母に言われた経験がある方も多いのでは!?
「つばえちょったらまくれてえらくってあったしてかぁーに、ほんにいけずごなわ」
→はしゃいでたら転んで癇癪起こして八つ当たりしてからに、ほんとにヤンチャな子だわ
出雲弁の表現が矢継ぎ早に雨あられと降り注ぐ、私オリジナルのてんこ盛りフレーズです。
意味が分からない人にとっては外国語のように感じられるかも。
「つばえる」=はしゃぐ、「まくれる」=転ぶ、「えらくる」=癇癪を起こす/激怒する、「あったする」=八つ当たりする、「いけずご」=わんぱく/ヤンチャな子 といった感じです。

「つばえる」と表現するときは「(調子に乗って)はしゃぐ」といった感じで、非難する気持ちが見え隠れします。
伝われ!このニュアンス!!(Part2)
さっき「えらい」=しんどい だったのに、「えらくる」=癇癪を起こす ってたった2文字違いで感情のベクトルが真逆ですね。
育児の悩みを語り合う親御さんたちの場面が目に浮かびます。
【難易度:★★★】
問題を見たときに「は?」と思われたかもしれません。
でも状況によってはちゃんと意味が伝わるんです。
「かかか?」
→(代わりに)書こうか?/掻こうか?
たとえばこんなシチュエーション。
- 漢字を思い出せない人に対して→かかか?
- 電話しながらメモを取ろうとしてもたついている人を見て→かかか?
- 背中がかゆいけど手が届かない人に対して→かかか?
いかがでしょう、何となく使い方が分かってきましたか?

不特定多数の方に向けて「かかか?」の使い方をこれほど丁寧に説明したWebコンテンツは、当ページ以外にないでしょう。
晴れて「かかか?」をマスターしたところで最後の問題にいきましょう!
【難易度:★★★★★】
ここまでくると「出雲弁はモールス信号でも変換してるのか?」と思われたかもしれません。
これも状況によってちゃんと通じますよ!
ヒントをいくつか出すので、それでひらめくかも。
ヒント1:意味で区切ると、 かかぁ、/かぁー/かかぁーか? という分け方になります。
ヒント2:使いそうなシチュエーションはこんな感じ。

ヒント3:最初の「かかぁ」=お母さん です。先ほど出てきた「かかか?」=書こうか? は関係ありません。
いかがでしょう?なにかピンときましたか?
いよいよ正解発表です!
かかぁ、かぁーかかぁーか?
→お母さん、これかかるの?(使えるの?)
「かかぁーか?」=(電話などが)かかるの? といった意味で、電話の他にも例えば古びたレコードプレイヤーに対して「かかぁーか?」=(音楽が)かかるの? という場面も考えられます。
「かかか?」と「かかぁーか?」、伸ばしがあるかないかで意味が全然変わってきます。
出雲弁の奥深さと難しさを感じていただけたのではないでしょうか。
まとめ
出雲弁クイズ、あなたはいくつ正解できましたか?
- 「だんだんね」→ありがとうね
- 「まめなかね?」→調子はどう?(元気ですか?)
- 「ばんじまして」→こんばんは
- 「おもたてえらいわ、ちょっこてごしてもそんでごせや」→重たくてしんどいわ、ちょっと運ぶの手伝ってや
- 「つばえちょったらまくれてえらくってあったしてかーに、ほんにいけずごなわ」→はしゃいでたら転んで癇癪起こして八つ当たりしてからに、ほんとにヤンチャな子だわ
- 「かかか?」→(代わりに)書こうか?/掻こうか?
- 「かかぁ、かぁーかかぁーか?」→お母さん、これかかるの?(使えるの?)
「かかか?」や「かかぁ~」の連続はなじみのない方には衝撃だったかもしれませんね。
文字に起こすと呪文のようですが、実際に現地の人が話すと不思議と温かみがあって通じ合ってしまうのが方言の面白いところです。
今回のクイズで少しでも出雲弁に親しみや面白さを感じていただけたら嬉しいです。
ぜひ、現地で生の出雲弁を体感してください!

最後まで読んでごしなって、だんだんね!
それではまた別の記事でお会いしましょう。



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