こんにちは。
今回は、安来が「いちごの町」と呼ばれるほどいちご栽培が盛んな理由と
それなのにあまり市場に流通しない理由を解説します。
島根県内随一のいちご生産量を誇る安来市。でも、
「安来産のいちごなんて近所のスーパーでみたことない」
という方がほとんどではないでしょうか?
そこには農家さんのこだわりゆえの深い理由があるのです。
今回はそんないちごの甘さに隠された知られざる事情を紹介していきます。
これを読めば、安来に行って現地でいちごを食べたくなること間違いなし!
安来でいちご栽培が盛んな理由2選
安来でいちご栽培が盛んな理由はこちらです。
- 冬場の寒暖差が大きく日照時間が短い
- 水はけがいい土壌
それぞれ見ていきましょう。
冬場の寒暖差が大きく日照時間が短い
これ、パッと見デメリットのように感じませんか?
「寒暖差が小さくて日照時間が長い方が果物はよく育つんじゃないの?」
と思う方もおられるのでは?
実はいちごには逆でメリットになるのです。
というのも、いちごは主に冬の間に実をつけて熟していくのですが、日照時間が長く気温が高い状態だと早く身が大きくなっていきます。
これだけだと良いことのようにも聞こえますが、一方でいちごの実が熟して甘くなるにはそれなりに時間がかかるので、早く大きくなっていくということはまだ甘くなっていないうちにサイズが育ってしまい、収穫の時期を迎えてしまうということにもなるのです。

スーパーで買ったいちごが、見た目はおいしそうなのにたべてみたらそんなに甘くなかった…という経験がある方もおられるのでは?
安来は冬場の朝晩の気温が低く、日照時間も短いことから、いちごはゆっくりと甘さを増しながら大きくなっていきます。
もちろん収穫までの時間が長くなるので、手間と値段は他所よりもかかってしまうのですが、あのおいしさのためには欠かせない要素なのです。
水はけがいい土壌
安来市内のいちご農家さんの住所を見ると、大きく2つのエリアに分かれていることが分かります。
「下坂田町」と「穂日島町」です。
このうち下坂田町は、かつて近くを流れる飯梨川の流域であった部分も多いことから水はけがよくいちご栽培に適した土壌でした。
このような地理的な要因も相まって、安来ではいちご栽培が盛んなのです。
もう一方の「穂日島町」は中海の干拓地なので、水はけは悪いのですが、もともとが農業用地として干拓された場所であるため水路が整備されており、いちご農家だけでなくほかの果実を栽培される農家も集まるエリアとなっています。
安来のいちごがあまり流通しない理由
これだけの条件が合わさって生産が盛んな「やすぎのいちご」ですが、安来の近隣以外で見かけることはほとんどありません。
その理由は「完熟になるまで収穫しないから」です。
「いやいや、熟してから収穫するなんて当たり前でしょ!」と思われるかもしれません。
が、実はスーパーに並んでいるいちごはそうではありません。
多くの産地ではスーパーに並ぶときにいい熟し具合になるよう、輸送時間も考慮して完熟よりやや早めのタイミングで収穫されています。
一方で安来のいちご農家さんでは、完全に実が熟しきってから収穫されています。これにより味は他所とは比べ物にならないほど甘くなるのですが、すでに熟しきっているため収穫した瞬間から鮮度はどんどん落ちていきます。
そのため多くは市内のスーパー、遠くても近隣の市(松江や米子あたり)までの流通が限度なのです。
また、多くのいちご農家さんでは、より栄養を集中させて粒を大きくするため実の数をあえて減らす「摘果」という作業を行っており、これも流通しにくい理由の1つです。

どれも「最高においしいいちご」を突き詰めるこだわりゆえに、流通しにくいのですね
まとめ
今回は、「やすぎのいちご」にまつわる豆知識として、安来でいちご栽培が盛んな理由とあまり流通しない理由について紹介しました。
【安来でいちご栽培が盛んな理由】
- 冬場の寒暖差:大+日照時間:短→ゆっくり大きくなっていくから
- 水はけがいい土壌
【やすぎのいちごがあまり流通しない理由】
- 実が熟しきってから収穫するため、輸送の間に鮮度がどんどん落ちるから
だからこそ、やすぎのいちごを食べるなら「安来に来るのがベスト」です!
各いちご農園で開催されるいちご狩りに参加すれば、鮮度抜群のフレッシュジューシーないちごを心ゆくまで楽しむことができます。
他所では味わえない段違いのサイズと香り豊かな味わいを、ぜひ現地で楽しんでみませんか?
それではまた別の記事でお会いしましょう。
いちご以外のフルーツ狩りについてはこちら。
安来市内のイベントを確認してみませんか?






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